アドベンチャーベイのモデルになった街はどこなのか?パウパトロールに登場する動物たち
パウ・パトロールは犬、ニャンパトロールは猫、カリも猫、チカレッタは鶏、ベッティーナは牛・・・とアニメ『パウ・パトロール』に登場するメインの動物たちは皆、人間に飼われていることの多い動物です。
ですが、野生動物もよく登場します。
よく出てくる生きものに「アオアシカツオドリ」がいますが、ふと
アオアシカツオドリってキャラクター?
それとも実在の鳥なの??
と疑問に思い、調べてみるといました!
こちらがアオアシカツオドリです。
予想以上にそのままだった!
わたしはアドベンチャーベイはカナダの東沿岸のイメージだったのですが「ほかにも登場する野生動物から検証してみたい!」という欲望を抑え切れず調べてみることにしました。
このブログは2021年に主にwikipediaで調べてみた生態や分布をもとに書きました。専門書や専門家をあたった記事ではないため不正確な点が多くございますこと、今後新たな発見などの可能性もございますことをご承知おきください。またアニメ『パウ・パトロール』の登場人物の日本語名称に出典がない項目があり放送からの聞き取った名称で記述しておりますため、間違いがある可能性があります。
目次
- アオアシカツオドリ
- セイウチのウォーリー
- アライグマのネイマード(メイナード?)
- フクロウのふぅちゃん
- ビーバーのチョッピー
- ホリネズミ
- クジラ
- イッカク
- アドベンチャーベイは一体どこ?アメリカ大陸を取り巻く自然環境
アオアシカツオドリ
先述のアオアシカツオドリです。
Wikipediaによると2亜種のアオアシカツオドリがいるようで、分布が違っています。
Sula nebouxii nebouxii (基亜種)
メキシコからペルーにかけての太平洋沿岸。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アオアシカツオドリ
Sula nebouxii excisa (ガラパゴスアオアシカツオドリ)
ガラパゴス諸島の固有亜種。ガラパゴス諸島に生息する3種のカツオドリ科の中の1種として、ガラパゴス諸島に広く分布する。わずかに大きく羽に艶がある
https://ja.wikipedia.org/wiki/アオアシカツオドリ
画像はSula nebouxii excisaとあるので後者ですね。
太平洋沿岸!!
しかもかなり南!!
全然カナダじゃない!!
早速「アドベンチャーベイはカナダ」説は打ち砕かれました。。
セイウチのウォーリー
「アオアシカツオドリ」は「アオアシカツオドリ」として登場しますが、しっかり役名を与えられて頻回に登場する野生動物もいます。
その一人がセイウチの「ウォーリー」です。
実物はかなりボリューム感ありますが、かわいいですね!
セイウチの分布は
ユーラシア大陸北部・カナダ東部・アラスカ西部・グリーンランドの北極海[6]
https://ja.wikipedia.org/wiki/セイウチ
となっています。
かなり幅広い・・・!
カナダ東部にもいるようです。
アライグマのネイマード(メイナード?)
『ともだちきねんび』に出てきたアライグマのネイマード(メイナード?)はどうでしょうか。
分布はかなり広範囲で、カナダにもいるようです。
アメリカ合衆国、エルサルバドル、カナダ、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、パナマ北部、ベリーズ、ホンジュラス、メキシコに自然分布[1
https://ja.wikipedia.org/wiki/アライグマ
ちょっと気になったのがこちらの部分です。
日本ではあらいぐまラスカルで知名度と需要が急上昇したが、凶暴で気性が荒く攻撃的で噛みつき・引っかくためにペットには向いておらず、繁殖力が強いために放棄されたアライグマが農作物に多数の被害をもたらした。2005年には「特定外来生物」に指定され、個人による飼育は原則として禁じられ、発見時は触らずに通報・駆除対処が求められている[4][5][6]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アライグマ
凶暴で気性が荒く攻撃的で噛みつき・引っかくためにペットには向いておらず・・・
これまんまネイマードじゃん!!
ネイマード(メイナード?)はマジョリーさんという年配の女性に飼われてはいるのですが、マジョリーさんの家に「お化けがいる」と恐れられている原因でもあり、かなりのいたずら好き、すばしっこく『ともだちきねんび』でも面倒を引き起こしマーシャルを困らせています。
うむ、、パウパトではラスカルよりかなり習性が忠実に描かれているようです・・・
ちなみに私には「ネイマード」と聞こえるのですが、英語では「Maynard」という表記なっているようですので、和名は「メイナード」かもしれません。
フクロウのふぅちゃん
ふぅちゃんも野生動物ですが、チェイスと出会い「ふぅちゃん」と名前がついています。
分布、というか種類自体かなり多い猛禽類です。
スカンジナビア半島から日本にかけてユーラシア大陸北部に帯状に広く分布する[7]。温帯から亜寒帯にかけての針葉樹林、混交林、湿地、牧草地、農耕地などに生息し、留鳥として定住性が強い[7]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/フクロウ
日本では、九州以北から、四国、本州、北海道にかけて分布する留鳥で、平地から低山、亜高山帯にかけての森林、農耕地、草原、里山[7]などに生息する[10][11][12]。大木がある社寺林や公園で見られることがある[10]。
もちろんカナダにも、日本にもいますね!
ふぅちゃんの生息について一つ気になっていたことがあります。
ふぅちゃんがチェイスと出会った回『たすけて!ふうちゃんのママ』や、宝の地図の場所を教えてくれる『でんせつのだいかいぞくあらわる』では森の中に住んでいるふぅちゃん。
『でんせつのだいかいぞくあらわる』ではふぅちゃんママは登場しませんが『たすけて!ふうちゃんのママ』の頃はママと一緒に樹木の穴に住んでいました。
ところが『ともだちきねんび』では先ほど出てきたマジョリーさんの家の敷地にある大きめの樹木の穴に住んでいます。
このときもふぅちゃんママは登場しません。
マジョリーさんの家はアドベンチャーベイの街の中にあります。
ふぅちゃんの登場シーンで、わたしもうちの子どももびっくり、
ふぅちゃんって森の中に住んでいるんじゃなかったっけ!?
ふぅちゃんも大きくなったからママと離れてひとりで街で暮らしているのかなぁ?
と話していました。
実際フクロウの生態はどうなのでしょうか。
単独またはつがいで行動し[11]、渡りは行わない[10][要検証 – ノート]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/フクロウ
(中略)
雛へはオスとメスの両方がネズミなどを給餌する。メスは雛へ丁寧に餌を給餌し、雛たちは温厚で互いに争うことなく、35-40日ほどで巣立つ[33]。雛は孵化して2週間ほどで羽毛が生えそろって体温調整ができるようになり、餌を丸呑みできるようになる[43]。この期間にオスが巣へ運ぶ餌の量が急激に多くなり、メスも巣内に留まり、餌を食いちぎって雛へ給餌を行い、巣内のヒナの糞を食べる[43]。孵化して約2週間後には雛の餌の量が増えるため、メスも巣を離れて獲物を捕獲するようになる[44]。孵化して1か月ほどで巣立ち、2-3か月両親から狩りの訓練を受けたり飛ぶ練習などを行い、その年の9-11月頃に親から離れて独り立ちする[43]。雛は一度巣から出ると、もう巣には戻らない[45]。
やはり巣立ったあとはつがいになるまで単独行動をするようです。
このあたりもパウパトロールでは割と生態に忠実なストーリーになっているようですね!
ビーバーのチョッピー
チョッピーも頻繁には登場しませんが名前がついています。
大きくアメリカビーバーとヨーロッパビーバーの2種類がいるようで、分布はそれぞれ北アメリカとヨーロッパのようです。
画像の「アメリカビーバー」の分布です。
アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ(タマウリパス州)[1]。模式産地はカナダ(ハドソン湾)[3]。このほかアルゼンチン(ティエラ・デル・フエゴ州)、ドイツ、フィンランド、ベルギー、ルクセンブルク、ロシアに移入されている[1]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ビーバー
広く分布しているようでカナダには全域に生息しているようです。
ホリネズミ
『パウっとサッカーたいけつ!』でライバール市長のチームとパウパトたちとの対戦に出没するホリネズミ。
こちらは実在するのでしょうか。
いました、ホリネズミ!
Wikipediaには
5属35種が属する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホリネズミ
とあり、かなり多くの種類がいるようです。
そしてやはりカナダにも生息しているようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホリネズミ
クジラ
こちらも欠かせません、クジラです。
かなりデフォルメされたキャラクターになっているため種類は特定できませんでした。
様々なクジラが世界中にいるようです。
クジラには一定の生息場所は無いが、元来は比較的暖海のものと考えられる。それが水温の高低に対して適応範囲が広くなり、かつ食物等の関係で寒冷な極海まで近寄るようになったものと思われる。例えばシロナガスクジラ、ナガスクジラ、イワシクジラなどのヒゲクジラ類においては世界中の海洋に分布しているが、食物を求める回遊のため南北両極付近に集まるのは有名である。しかし南北両半球では季節が逆のため、鯨が赤道を越えて回遊する事はほとんどない。ただしザトウクジラでは観測例もある[2]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/クジラ
種の特定はできませんでしたが、生息についての記述とストーリーとの合致、頭部の形状から「マッコウクジラ」ではないかな、と考えました。
本種は家族の絆がとても強い。子は生まれてすぐには深海に潜ることができない。母親は子が深海へ潜ることができるようにするため、しばしば訓練をするが、子がなかなか潜ろうとしない場合は母乳を飲ませながら潜る。最近の研究では頻繁に深海と海面を行き来することが分かっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/マッコウクジラ
「ビーチにクジラの赤ちゃんが乗り上げてしまう」という事故や「クジラのお母さんがお迎えにくる」といったエピソードは生息の特徴から想像できるように思いました。
イッカク
クジラといえば特徴的な海洋生物も登場します。
イッカクです。
分布は温暖な地域にはおらず、北部に限定されるようです。
カナダ北東部、デンマーク領グリーンランド北部、ノルウェー領スヴァールバル諸島およびヤンマイエン島、ロシア北部[3]
https://ja.wikipedia.org/wiki/イッカク
カナダは北東部にいるようです。
グッドウェイ市長とアレックスが近くで見ようとして嵐に巻き込まれてしまう回『あらしのダンスバトル』で登場しましたが、やはりアドベンチャーベイでも見かけるのは珍しい生き物のようです。
アドベンチャーベイは一体どこ?アメリカ大陸を取り巻く自然環境
ほかにもイルカやコウモリ、果てはパウメイドや宇宙人まで、多種多様な生き物が登場する『パウ・パトロール』。
わたしが調べてみたいと思ったきっかけのアオアシカツオドリは絶滅危惧種として指定されているようです。
ストーリーにはよく登場し、タルボット船長やそのいとこのフランソワが撮影に挑戦しますが、決して触れたりすることはありません。
それとなく野生動物との関わり方について子どもと話すきっかけにもなるアニメになっていると思いました。
街、ビーチ、崖、島、海洋、山、雪山、そして離れた場所にはジャングル。
生物と同様、多種多様な環境を内包する「アドベンチャーベイ」。
個人的にカナダだと思い込んでいましたが、アメリカ大陸の自然環境を端的に表現したのが「アドベンチャーベイ」であって、特定の場所をモデルにしてはいないのではないかと考えるようになりました。
勉強になりました!!
今回調べてみた動物以外にも、もっともっとたくさんの野生動物が登場しているので、また調べてみたいと思います。
ちなみにこのカラパイアの記事には超絶かわいいアオアシカツオドリの画像満載です。
https://karapaia.com/archives/52190145.html
もしご興味ございましたら是非ともご高覧のほど!