
2歳半の子どもとガラガラうがいを練習してみた
うちのやんちゃ盛り、いたずら盛りの2歳男子にガラガラうがいを教えてみました。
きっかけはもちろん、新型コロナウイルスの流行。
2歳4ヶ月の頃に教えはじめちょうど2ヶ月、2歳半でうがい薬も使ってほぼ完璧にできるようになりました。
思った以上に本人が楽しんで特訓して(遊んで?)いたのでどんな感じだったか書いてみようと思います。
目次
- きっかけはコロナウイルスの流行
- とりあえずやって見せて音に興味を持たせる
- 惜しい!近い!けど違う!!が続く日々
- 上むいて歌おう「あーあーあー♪」
- ガラガラしたあと、飲んじゃうよね・・・
- 口に含んだ水を吐き出す楽しさ
- 楽しすぎて弊害も
- イソジンのうがい薬も使えるように
- ガラガラうがいを教えてみたポイント
- うがいは何歳から??ブクブクうがいはまだできません
きっかけはコロナウイルスの流行
わたしが新型コロナウイルスを意識し出したのは2020年の1月末ごろからでした。
息子は1800gで肺がまだ未完成のまま生まれた低体重児です。
普段はそんなことすっかり忘れているほどのやんちゃ盛りなのですが、学資保険に入るのが大変だったり、今回のように呼吸にまつわるウイルスが流行る時期にはハッと思い出したように意識しています。
もちろんインフルエンザの予防接種も毎年受けています。
そのため日本でも大きくニュースに取り上げられるようになった初動の1月末頃からキッズスペースなどへの外出は控えめにし、電車移動も避けるようにしていました。
そしてできればうがいもできるようにしようと思い立ちました。
ネットで調べてみると2歳ではまだ難しいようにも思えましたが、「手洗い・うがい」は今回のウイルスにも有効なようです。
「気休め程度のことを無理にやらせるのは親のエゴかな、、」とも迷いましたがとにかく試してみることにしました。
とりあえずやって見せて音に興味を持たせる
まず100円ショップのセリアでかわいい動物柄のプラスチックのコップを買ってみました。
それを使って帰宅後の手洗いが終わったタイミングでうがいをしてもらおうと試みますが・・・
飲みます。
再度・・・!
飲みます。
ごっくんしてニッコリとこちらをみているではありませんか。。
これはやっぱり無理かなぁ、とあきらめかけてイソジンでうがいをしてみると、そのうがいの音が面白かったのかこちらを見て声を出して笑っています。
「あーーー!」と声を大きく出して派手めに音を出してうがいすると大爆笑。
自分もやるーー!とコップを手にとり、うがいの「ガラガラ」という音を出そうと試行錯誤しています。
とはいえすぐにできるようになる訳でもなく相変わらず飲んでいますが「これは脈アリ」と見て手洗いの際に続けてみることにしました。
惜しい!近い!けど違う!!が続く日々
なんとか「ガラガラ」音を出そうとする息子。
水を入れたコップを手に、口元に傾け息を吐き「ブクブクブクブク!」と鳴らしては爆笑しています。
音は似ているけど、違います。
ですがあまりに楽しそうなので、こちらも笑って「すごい音だねー!」と褒めておきました。
調子にのって歌いながら「ブクブク」したりしています。
すごい面白いけど、違います。
ですがこれまた非常に楽しそうなので、こちらも笑って「おもしろいねー!」と褒めておきました。
そして毎回自分も「ガラガラガラガラ!」とうがいをして見せるようにしていました。
楽しいけど「全然違う」日々は一週間ほど続きました。
上むいて歌おう「あーあーあー♪」
ここにきてわたしは息子が音を出していることに夢中なんだと気づきました。
歌っている息子に対抗して音程差をつけて
「あーーーあーーーーあーーーーーッ!」
とガラガラうがいをして見せました。
単純な2歳児、無論大ウケで「自分もやりたい」と挑戦します。
「水を口に含んで声を出す」という流れはつかんできたようなのですが、どうも「顔を上に向ける」ということがなかなかできません。
屈んで子どもの顔の前で目線を合わせながら丁寧にやって見せます。
ですがなかなか顎が上がりません。
もしかして口の中に水が入ったまま「顔を上に向ける」というのは、喉に入ってゴボゴボしてしまいそうな気がして「怖い」のかもしれない、と感じました。
変なタイミングで無理に顎を上げさせるともっと怖がってしまうかもと思い、
水を口に含み声を出そうとした瞬間に指で軽く上げてみました。
するといい感じの「ガラガラガラ」という音が出ました!
無論爆笑、次の瞬間には水を吹き出してしまいました。
この楽しさに味をしめたのか、この瞬間からコツをつかみ自分から顔を上に向けてガラガラできるようになりました。
息子の場合は「うがいをする」ということではなく「ガラガラと愉快な音を出す」ということに注目させることが上達のポイントだったようです。
ガラガラしたあと、飲んじゃうよね・・・
ここまではよかったのですが、今度は「ガラガラ」したあとの水をゴックンしてしまうという次の難関が待ち受けていました。
これも怒ったりイライラしてしまっては本末転倒です。
ゴックンしてにっこりとこちらを見たら、とりあえずにっこりを返し「ガラガラ上手にできたね!」と褒めておきます。
またなんとか音に注目させようと、水を吐く動作に擬音を当てて誘導してみました。
まずは「ペッ!」
これは飲んだあと「ペッ!」と言ってにっこりこちらを見ていました。
伝わらねぇ、、と思い擬音を変えてみます。
「ぐわーーー!」と言いながら水を吐く動作をしてみます。
これはウケただけでした。
また音を変えてみます。
「オエーーーーっ!」
「ゲボーーーーっ!」
うちでは嘔吐のことを「ゲボちゃん」と呼んでいます。
これは「うわーーー吐いたーーー!大丈夫!!??」などと駆け寄るより、「おっとゲボちゃん出たネ!」と言うほうが、親も子どもも不安になりづらく、吐いたことを冷静に受け止め対処できることがわかったためです。
もちろん吐かれると不安になりますし心配です。
ですが必要なときに吐くことを親の前でもほかの場所でも罪悪感や恐怖で抑えようとして欲しくありません。
むしろ事前に伝えられるようになってくれれば、と思っていました。
そんな意図もあり、そう呼ぶのがいつの間にかデフォルトになっていました。
そうするうちに気持ち悪いとき「ゲボちゃん・・・出そう・・・」と伝えてくれるようになり、症状を訊いたり本当に吐きそうなときは事前にタオルを用意したりお風呂場に連れて行ったりなどの対処もできるようになったことも保護者としてはありがたいことです。
そんなこんな(どんなだ)で、息子は「吐き出す」ということにあまり嫌なイメージがないのか、息子は「オエーーーーっ!」という「ゲボちゃん」の擬音で、すんなり吐き出せるようになりました。
口に含んだ水を吐き出す楽しさ
ただ、「ガラガラ」後に口を閉じ全部の水を溜めてそれを吐き出せているのかというと疑わしく、「飲んでしまわずに口の中に水を滞留させる」という感覚が案外子どもにはわかりづらいようです。
コップを持たせると条件反射のように「飲む」、もしくはままごとのように「飲むマネをする」という行為に自然と至ります。
これを覚えてもらうのですが、
「口に溜める(そしてそれを)吐きだす」
という流れで考えているうちはなかなか進みませんでした。
しかし、うちのいたずら息子は「吐きだす」という行為にまず着目したので
「吐きだす(そのために)口に溜めておく」
という流れを意識して繰り返し伝えて行くことでクリアできました。
一番難しいと思っていた「ガラガラ」することはすんなりできたわりに「口に溜めた水を吐き出す」ということは息子にはかなり難しかったようです。
これが一番時間がかかりました。
また難しいのが「下を向いて顎や胸に流さずに吐き出す」ということのようです。
「ガラガラ」後に「一旦口を閉じる」、ということがなかなかコツをつかみにくいようで、いまだに顎や胸に吐き出してしまうことがあります。
お風呂場だと遠慮なく練習できるので、バスタブの中でうがいをしバスタブの外に顔を出し排水溝に向けて吐き出したりなど、楽しみながら練習することを心がけました。
楽しすぎて弊害も
そして「吐き出すこと」、この行為そのものがいたずらっ子の息子には楽しすぎてしまったようです。
食事のときも飲み物を吐きだし、服をよごし顎からしたたらせてはこちらを見てニヤニヤしています。
怒った顔をすると声を出して笑っていたりもします。。
そして吐き出すことがエスカレートし、お風呂場で口に含んだ水を相手(わたしです)の顔めがけて水鉄砲のように口からピューっと吐きだし、またニヤついています。。
ああ。
今は落ち着いてきましたが、これが一時期かなりブームになっていました。
先述の「ゲボちゃん」という呼称やお風呂場での練習に弊害があるとすればこの現象かもしれません。。
イソジンのうがい薬も使えるように
ちゃんと喉の奥まできれいになっているのかというとわかりませんが、なんとなくできるようになってきました。
次は「イソジンにチャレンジ」と付属のコップに注いでみましたが、色も匂いも嫌なようで拒否されました。
まあうがい薬なしでもある程度効果はあるというし、と諦めようとしたところこんな商品を発見しました。
こちらイソジンクリアうがい薬A アップル風味です。
※2020年4月現在Amazonでは品薄+若干の価格高騰がみられていますが、うちの近くの薬局では定価以下で販売していました。
もしリンク先の商品が高騰していましたら在庫があるかはわからないので心苦しいのですが他店舗での購入をご検討いただいてもいいかも知れません。
これは見た目のかわいさと甘い香りで、自ら手を伸ばし容器をプッシュしコップに入れようとしていました。
味も甘いのでたまに飲んでしまっていますが、こちらなら問題なくうがい薬を使ってうがいすることができました。
まだ顎や胸に吐き出したりもしますし、ウイルス対策としては気休め程度かもしれませんが、本人は楽しんでやっていますし何もしないよりかはよいような気がしています。
ガラガラうがいを教えてみたポイント
うちの場合、下記はマストでした。
- 笑顔で楽しい雰囲気をキープ
- ガラガラする音を面白がらせる
- 間違っていてもやってることにリアクション&とりあえず褒める
- 口に水をためて出す感覚は楽しみながら繰り返す
- 風呂場なら心置きなく遊びのように練習できる
- うがい薬はおいしいやつがある!
- うがい薬の容器をプッシュして水と混ぜるのも楽しいらしい
下記も悪くなかったと思います。
- かわいいコップ買ってみた
- 自分や家族など大人も帰宅した際には派手めな音を出してガラガラして見せる
子どもの性格によって何が上達のポイントになるかは千差万別だと思いますが、うちの場合はこんなところでしょうか。
うがいは何歳から??ブクブクうがいはまだできません
ネットで「子ども 教える うがい」等で検索すると、ほとんどのサイトで下記のような記述があると思います。
「ブクブクうがいができるようになってからガラガラうがいを教えましょう」
「ブクブクうがいのほうが簡単です」
「クチュクチュ、ぺッをまずマスター」
今回、実は息子もブクブクうがいも同時に教えはじめたのですが、いまだにできていません。
以前、保育園の先生にエジソン箸について質問したとき「興味を持ったときが始めどき、一番伸びる」と聞いて、とても納得したのですが、うがいもなんでも同じなのかもしれないと思いました。
息子は「うがいという行為」よりも先に「お口がガラガラ鳴っている音」に興味を持ったようでした。
今後もトイトレなど子育てにまつわる様々な課題が待ち受けていますが、何についても一般論は一般論でしかないとわりきって、「本人が今興味を持っていること」に着目して親も本人も楽しんでできることから進めていこうと思います。
ただ興味を持てるようなきっかけや環境づくり、そしてタイミングには気をつけて焦らずやっていきたいと思います。
今回挑戦したうがいももし何もなければ、まだ教えようともしていなかったかも知れません。
今回は「新型コロナウイルスの流行」という差し迫った課題がきっかけとなりましたが、親子ともども爆笑して水吹いてばかりの練習はとても楽しい時間でした。
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