子どもからの呼び方「パパ」「ママ」?それとも「お父さん」「お母さん」?
突然ですがお子さんがいらっしゃる方、親のことを「パパ」「ママ」と呼ばせていますか?
それとも「お父さん」「お母さん」でしょうか。
うちはわたしも主人も若くはなく「パパ」「ママ」というキャラクターでもルックスでもないので気恥ずかしく「お父さん」「お母さん」と呼んでもらっています。
喃語を発し始めた頃、「パパ」や「ママ」に近い発語があったので「もしかして子どもが呼びやすいパパママのほうがいいのかな」とすこし揺らぎましたが、今までの習慣もあり、主人を「パパ」と呼ぶ気にもなれず「お父さんお母さん」で続けていくことにしました。
が!
1歳半で保育園に入園すると皆「パパ」「ママ」・・・
先生も「パパ」「ママ」・・・
総パパママ!!!!
このときまだあまり喋ることができない子どもは困惑するのではないか・・・と思いましたが、2歳9ヶ月の現在ではまったく問題なかったので、そのことを書いておきます。
赤ちゃんに「お父さん」「お母さん」と呼ばせていらっしゃる方でちょっと心配になっておられる方、結論としておそらく全然大丈夫です!!
目次
- 「パパ」「ママ」って顔していないわたしたち両親
- 決心揺らぐその1:喃語が出てきた
- 1歳、それらしい発語が出てくる
- 決心揺らぐその2:1歳半、保育園入園
- 2歳、しっかり「おとうさん」「おかあさん」と発音
- 2歳半、パパ・ママの意味もお父さん・お母さんの意味もバッチリ理解している
- 揺らがなくてよかった!
「パパ」「ママ」って顔していないわたしたち両親
息子が生まれたのは2017年。
なんとなく最近は「パパ」「ママ」が主流なのかもなぁ、とは気づいていたものの、中年かつ地味な和顔のわたしたち夫婦はとてもではないけれど「パパ」「ママ」は気恥ずかしく、「お父さん」「お母さん」で統一することにしました。
この時点でわたしがちょっと気になったのはこれらが「さん」付けであること、それだけでした。
我が子とはいえ自分に対して「さん」という敬称を付けさせるのは「ちょっと抵抗ある・・・」というのが本音でしたが、これは夫婦でお互いを「お父さん」「お母さん」と呼び合うことで解消されていきました。
決心揺らぐその1:喃語が出てきた
生後半年もすると少しずつ発語が現れます。
息子もなんとなく言葉っぽい言葉未満な発声がありました。
フランス語なのかなんなのかわたしの知らない言語っぽい発音のほか、「ぱぱ」「まま」に近い音も聞くことができ、決心が少し揺らぎました。
明らかに「お母さん」より「ママ」のほうが簡単だし、早く言えるようになるよね・・・
少し決心が揺らぎましたが、鏡を見るとやはりとても「ママ」という顔はしていません。
1歳、それらしい発語が出てくる
1歳になると「かあ」「かあちゃ」などちょっとそれらしい発語が出てきました。
よしよしそれでよいのだ。
と思ったのもつかの間、1歳半で保育園に入園したときのことです。
決心揺らぐその2:1歳半、保育園入園
入園式やそのほかの手続きの際、保育士さんたちは「お父さん」「お母さん」と呼んでくださいます。
その時点では気づいていなかったのですが、入園してしばらくすると子どもたちは9割以上「パパ」「ママ」と呼んでいることに気づきました。
ちなみに息子と同じ1歳児クラスで「お父さん」「お母さん」派はうちだけでした。
そして。
保育士さんたちも両親に対しては「お父さん」「お母さん」ですが、子どもたちに対してその子の両親を指し示す語は「パパ」「ママ」です。
「もうすぐママがお迎えに来るよ」
「パパに買ってもらったの?」
等々、すべてが「パパ」「ママ」です。
また
「〇〇ちゃんのパパ」
「〇〇くんのママ」
といった表現も多く聞かれます。
総パパママやんけ!!!!
やっと喋り始めたばかりの子ども、保育園の環境にも保育士さんたちにも慣れてはいません。
これは困惑するのでは・・・
自分が呼んでいる「おかあさん」と「ママ」が同義だってわかってくれる気がしない・・・
当時のわたしはとても不安になりました。
今度はかなり決心が揺らぎましたが、鏡を見るとやはり「ママ」という顔はしていません。
2歳、しっかり「おとうさん」「おかあさん」と発音
保育園にもだいぶ慣れてきた2歳ごろにはしっかりと「おとうさん」「おかあさん」と発音できるようになっていました。
まだしっかり言えてない頃の「おとうちゃ」「おかあちゃん」もかわいかったですが、しっかりとした発音で
「おとうさんっ!?」
と怒ったり
「ねえねえおかあさんおかあさんおかあさんおかあさんねえねえ(永遠に続く)」
と一丁前に会話を仕掛けてくる子どもはとてもかわいいものです。
このときにはもう揺らがなくなってきました。
だってものすごくかわいいです。
2歳半、パパ・ママの意味もお父さん・お母さんの意味もバッチリ理解している
そして2歳半ごろには「パパ」「ママ」と「お父さん」「お母さん」の意味やちょっとしたニュアンスの違いも理解して使い分けるようになってきました。
「〇〇くんのママ」も言えれば
「〇くん(自分)のお母さん」も言えます。
普段は単に「おかあさん」と呼ばれているわたしですが
ときどき「○くん(自分)のおかあさん」と呼ばれたりします。
これはだいたい何か強めのお願いしたいことがあるときです。
おそらく「お母さん」は子どもに対して責任のある立場の人物であるということを自分なりに強調し何か買ってもらおう等々たくらんでのことだと思われます。。
そしてときに「ねえねえ、ネコのママ〜」と呼び、
むむ??
と振り向くと笑顔で「にゃーにゃーにゃーにゃっ♪」と歌ってきたりします。
これはこの動画のネコのママを演じて欲しいときなのだと思われます。
もうわたしたち大人が認識する「パパ」「ママ」「お父さん」「お母さん」とほぼ同様の理解ができているように感じます。
わたしたち夫婦が「パパ」「ママ」は似合わない、恥ずかしい、と感じている感覚さえもすでに共有できているように感じます。
揺らがなくてよかった!
結論として「お父さん・お母さんで揺らがなくてよかった!」です。
幼児の言う「おとうさん」「おかあさん」、本当にかわいいです。
言えてないときの発語もめちゃくちゃかわいいです。
たまに大人になっても「パパ」「ママ」で通す方もいらっしゃって、わたし自身「外国人みたいでかわいいなぁ」と思うこともあるのですが、息子はそうである必要なないような気がしていますし、これでよかったのだと今では思っています。
息子が2歳半で理解しているのは下記です。
- 「パパ」と「お父さん」、「ママ」と「お母さん」はそれぞれ同義語である
- 子どもを主体として責任ある立場の男女である
- 立場をしめす語なので「大人の男」「大人の女」という意味ではない
- 自分の父母に対してではなく他人の父母に対しても使うことができる言葉である
- 若干ニュアンスに違いはある
- くだけた言い方として「おとうちゃん」「おかあちゃん」と言うこともできる
これらの理解が進むまではほんの一瞬(2年と少し)で、その間本人がとりわけ苦労することもないと思いました。
お受験で「お父様」「お母様」と呼ぶ必要がある、という話も聞きますが、ここまで理解できれば切り替えることも使い分けることも可能ではないかと思います。(これは本人が嫌でなければ、ですが・・・)
現に息子は家では「おとうさん」「おかあさん」ですが、保育園では多数派の「パパ」「ママ」も使っているようです。
もし迷っておられる方がいらっしゃいましたら、両親ご自身が納得する呼び方ならどちらがいいということはないとわたしは思っています。
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