
「こども本の森 中之島」再々訪と『いたずらのすきなけんちくか』
なんだかんだで毎月、絶賛イヤイヤ期の子連れでお邪魔させていただいている「こども本の森 中之島」。
今後、一回あたりの定員を50名から75名まで増やす、イベント対応の変化などもあるようです。
再々訪で感じてきたこと、ちゃっかり参加させていただいたサプライズイベントのこと、絵本『いたずらのすきなけんちくか』のことなど、今回はわたしの個人的なひとりごとです。
この記事の内容は2020年9月初旬の土曜にわたし個人が2歳の息子と一緒に来館した際の感想です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず厚生労働省(新型コロナウイルス感染症について)等の公的機関による最新の情報をご参照しご判断いただけますようお願い申し上げます。
▼事前予約が取りづらい場合の対策についてはこちら▼
目次
- 「こども本の森 中之島」定員数が75名に、イベント告知も
- サプライズイベントに遭遇
- ショップでお買い物してみた
- オリジナルグッズ「青リンゴアメ」
- 本の森オリジナルパッケージ「クーピーペンシル」
- サイン本『いたずらのすきなけんちくか』という絵本
- 東京都荒川区立図書館「ゆいの森あらかわ」のこと
- やんちゃ息子と本の森
- 安藤建築の魅力
- 3歳からマスク着用の壁
「こども本の森 中之島」定員数が75名に、イベント告知も
ある日「こども本の森 中之島」の事前予約ページを見てみると1回90分の入れ替え制は変わりませんが、定員50名だったのが75名となっていました。
● 館内での密集を避けるため、当面のあいだ入場制限を設け、1回あたりの定員を75名とさせていただきます。
https://kodomohonnomori-osaka.resv.jp/

増えとる!
さらには、イベントの予定も告知されています。
●10月4日(日)11時30分~13時30分の枠と、10月11日(日)11時30分~13時30分の枠にて下記イベントを行います。
https://kodomohonnomori-osaka.resv.jp/
【10月4日(日)11時30分~13時30分】※参加費無料
「セッション・イン・ザ・フォレスト第1回 はたこうしろうさんのトークイベント」
【10月11日(日)11時30分~13時30分】※参加費無料
「こども本の森」開館記念 おはなしの森 ~ABCアナウンサーによる「こども読み聞かせ会」~
上記イベントへ参加ご希望の方は、それぞれの日時の枠でご予約いただきますよう、お願いいたします。
どちらも魅力的なイベント!
ただトークイベントのほうはうちの絶賛イヤイヤ期息子と一緒では不可能(座っていられない&大騒ぎ)なイメージしか湧きません。。
今までもイベントは少しずつ開催されていたようですが、事前告知はなくサプライズだったようです。
サプライズで読み聞かせ会をおこないました。
— こども本の森 中之島 (@NCBF2020) September 2, 2020
読み聞かせ会だけではなくて、森びとに声をかけてもらったら、いつでも絵本を読んであげられます。
そして読み聞かせが終わったら、こども本の森中之島オリジナルのスタンプカード「YONDE(よんで)」にスタンプを押してもらえます。#こども本の森中之島 pic.twitter.com/2Q21uTnTOx
館内のスタッフさんは「森びと」と呼ばれていて、なんとお願いすれば読み聞かせもしてくださるのだそう!
スタンプカード「YONDE(よんで)」も気になりますね!
現時点でイベント情報は公式サイト内ではイベント情報のページには掲載がなく、予約フォームのページとお知らせにしか掲載されていないようです。
両枠は事前予約の争奪戦が凄そうですが、75名と定員も増えているので望みはありそうです。
わたし個人としてははたこうしろうさんのイベントに行きたいですが、日曜ですと子連れになってしまうので行くとしたら読み聞かせのほうを検討しています。
9/15追記:この予約方法で無事10月11日11:30〜の枠の予約取れました。
サプライズイベントに遭遇
先日の土曜日、11:30〜の枠でお邪魔した際に偶然サプライズイベント(と仰っておられましたが頻度はわからずです)に遭遇しました。
本の森に慣れてきたらしい息子(2歳)は、入場するやいなや入り口入ってすぐのエレベーターに乗り込み、大好きな乗り物や電車の絵本がある1階へと自主的に速攻向かいました。
中央あたりの書架の間、腰掛けて本を読めるスペースにミッフィーちゃんのぬいぐるみを見つけた息子。
「ミッフィーちゃん❤︎」
と言って駆け寄りました。
男子ですがミッフィーが大好きな息子。
この日も
「ミッフィーミッフィーミッフィーちゃん♪」
「とーしょーかんに行くよ♪」
とアマプラで毎日のように見ている「ミッフィーの映画」の替え歌を歌いながら来たのでした。

DVDやアマゾンプライムのほか、Netflixでも観られます
スペース上には「HAPPY BIRTHDAY」の文字のガーランド。
今月は息子の誕生日ということもあり、

これはラッキー❤︎
と撮影許可を得てミッフィーちゃんの隣に座り写真を撮らせていただくことに。

これも持ってみる?
とスタッフさん(おっと「森びとさん」でした)が、かわいいケーキや数字などのかわいいフォトプロップスをたくさん持って来てくれました。

うわーーありがとうございます!
母もテンション上がってしまい、もうすぐ3歳の誕生日なので数字の「3」のフォトプロップスを持たせてもらうことにしました。
すると

お誕生日なんですかっ!?

8月、9月がお誕生日のかたを対象にサプライズイベントやっているんです!!
と、あれよあれよとお誕生日のステッカーを胸に貼ってもらい、ミッフィーちゃんとお揃いのクラウンをかぶせてもらい、チェキで撮影をしてくださいました。
撮影が終わり、ぬいぐるみのミッフィーちゃんが手にしていた絵本が気になった息子。
椅子で読ませていただくことにしました。

ディック・ブルーナ 文・絵 / いしい ももこ 訳
ミッフィーちゃんのお誕生日の絵本です。
本を読んでいる間に、青いりんごの台紙に貼った写真を持って来てくださいました。
嬉しかったようで
「〇〇ちゃん(自分)が持つ!」
と言い張ってカバンにしまわせてくれません。
またエレベーターに乗り3階に行きたがったので何かと思いきや、3階の窓から見える「大きな青いりんご」と自分がいただいた写真の台紙を合わせて、ひとこと、
「一緒!」

ほんとだねぇ。
と言うと納得したのか、カバンにしまわせてくれました。
ショップでお買い物してみた
その後も、絵本や階段や休憩室のプロジェクションマッピングを楽しんだ息子とわたし。
帰りにショップでお買い物をすることにしました。
「こども本の森 中之島」の運営は寄付で成り立っているそうです。
会館前は寄贈本も受け付けておられたようですが現在は受け付けを終了しています。
寄付は住民税等の控除も受けられますが、手続きも必要でちょっとハードルが高く感じます。
グッズなら少額ながら気軽に買えます。

オリジナルグッズ「青リンゴアメ」
友だちへのおみやげに購入した「青リンゴアメ」。
帰宅すると息子が開封していました・・・

ああああ・・・自分で食べてしまおう
ということで開けてみました。
上の画像は4個ほど食べたあとですので、結構たくさん入っています。
製造は「パインアメ」で有名なパイン株式会社です。
中身を開けてみると・・・
なんと「パインアメ」と同じ形です。
味はもちろんりんご味。
「パインアメ」酸味がまろやかになったような風味でおいしいです。
本の森オリジナルパッケージ「クーピーペンシル」
こちらは息子ご所望で購入しましたクーピーペンシルです。
12色のクーピーと消しゴム、鉛筆削りが付属しています。
購入時、子ども用に個装の小さな紙袋に入れて息子に手渡してくださいました。
息子はずっと手放そうとせず持ち歩いていました。

そんなに大事か!
帰宅後、紙袋は親子でぬり絵にして遊びました。
クーピーを作っている株式会社サクラクレパスも本社は大阪の企業さんです。
他にもコクヨ株式会社、堺の株式会社ナカニ(にじゆら)、泉佐野の神藤タオル株式会社など、大阪府内の地元メーカーとのコラボ商品が揃っています。
サイン本『いたずらのすきなけんちくか』という絵本
以前購入して面白かったので絵本もおみやげ用に購入しました。
あらすじは、「こども本の森 中之島」を訪れた兄妹と突然現れた怪しいおっさん(実は安藤忠雄さん)が会話をしながら、「建築家」という仕事、「本」というもののおもしろさについて考えてみる・・・という絵本です。
著・作/安藤忠雄 著・絵/はたこうしろう
今回おみやげ用に購入した本のサインと以前購入した自分の分と比べてみました。
本の森のイラストの黒い線の部分は同じに見えますが、色鉛筆(?)での彩色もサイン部分の色も違っています。

サインなので一点一点少しずつ違いますので見てみてくださいね
と、購入時はサイン部分を開いて見せてくださいました。
私はどちらもすぐに

素敵〜〜❤️
と思ったのでそのまま購入しましたが、もし希望があったら伝えると見比べたりさせていただけるのかもしれません。
お買い物をしていると、入り口に男性がいらっしゃいました。
会話が聞こえてきて「予約していない」とのことでしたが

ショップまではご入場いただけますのでよろしければどうぞ!
とのことで手指消毒などされた上で、ショップでお買い物をされていました。
どうやらお買い物は予約なしでもできるようです!
(2020年9月12日のことですので詳しくはお問い合わせください)
東京都荒川区立図書館「ゆいの森あらかわ」のこと
個人的すぎる話ですが、わたしは息子を出産する3週間前まで東京にいました。
妊娠中は仕事も忙しく、体調も悪く、何かと不安が多かったのですが、ときどき空いた時間に地元の図書館に出かけるのが楽しみになっていました。
ほとんど文章が読めない状態だったのですが、散歩がてらに出かけていたのがこちら「ゆいの森あらかわ」です。

児童書コーナーも充実していて、赤ちゃんが遊べるスペースもあり。
広くて座席数も多く、中には飲食持ち込み可の席もあり(2017年現在)、1階にはカフェも併設。
雑誌も幅広く取り揃えられていて、緑の多いベランダは広く、ベンチだけでなくテーブルまで用意されていました。
今思えば、ですが小学生が本を読んでいたり、中高生が勉強しながら漫画を読んでいたり、おじさんが新聞を読んでいたり、本のある空間で様々なひとが楽しく過ごすことができるよう非常によく工夫された空間でした。
ほかにも自転車で行ける範囲に国際子ども図書館もありました。
やんちゃ息子と本の森
一方で引っ越してきた大阪市内某地区の図書館は、狭く児童書も少なく、席はおっさんおばさんだらけで、子どもが席に座って本を読もうとしても少し大きな声を出せば居眠りしていたじいさんに睨まれて咳払いされてしまったりする環境でした。

ツラすぎ・・・
図書館に子連れの居場所はなく、赤ちゃん期に読み聞かせの会に行く程度で、3年以上住んでもまだ図書カードも作っていません。
そんなときに「こども本の森 中之島」に出会い、大げさに聞こえるかもしれませんが大阪に住んでいることに少し希望を持てるようになりました。
「ゆいの森あらかわ」は施設自体もとてもよいのですが、ハード自体というよりスタッフさんの対応や選書など「ここにいてもいい」と感じさせてくれることがよかったように思います。
「こども本の森 中之島」も同じです。
うちの息子はNICU出身なのですが、その鶏ガラみたいな身体だったときから看護婦さんに「将来はやんちゃになりそうですね!」とお墨付きをもらったくらい、やんちゃな性格です。
そんな息子でも
「本がある場所」で過ごすことができる
それが許されていること。
そして興味を持ったときに自然と本が手に取れる環境。
それは読書家でも勉強家でもないただの暴れん坊の幼児にも(そして誰にでも)必要で重要なことのように思えます。
その環境からは「本」という世界の存在、「本」という窓から見える現実の世界やその歴史、「勉強する」「自主的に読書する」という行為までに至らずともその広く大きい存在を感じることは充分にできる、と「こども本の森 中之島」にいると感じます。
安藤建築の魅力
本の森に来るとまずは電車など乗り物の絵本をじっくり堪能する息子ですが、その後は息子はむだに階段を登ったり降りたり。
書架の間の細い窓から外の高速道路や川を眺めたり。
書架を見下ろしてみたり、見上げてみたり。

こどもってこういうの好きなんだなぁ
と思うとともに、少し思い出したことがありました。
副都心線の渋谷駅です。
開通当時、渋谷で働いていたわたしは仕事帰りに一緒に働いていた友人と「新しい駅」を見に行きました。
当時、「乗り換えしづらい」と不評だったことを思えていますが、これがなんと楽しいことか。
楕円型の吹き抜けを見下ろすと線路の終点の車止めが見え、地下鉄が入線して来るのが見えます。
これが笑えるほど楽しい。
広いスロープや長いエスカレータも楽しい。
この円形の吹き抜けは自動換気システムになっているのだそう。
渋谷の谷底に縦に吹き抜ける風。
なんというロマンでしょう。
銀座線が東急東横店にぶっ刺さるように入線していた頃のこと、副都心線⇄銀座線の乗り換えは新旧の歴史をもつ階段の宝庫。
これがわたしには楽しくて仕方ありませんでした。
これは『いたずらのすきなけんちくか』にある言葉です。
「べんりじゃないもの。いっけん むだにおもえるもの。
いたずらのすきなけんちくか
すぐには こたえが わからないもの。
そういうものが じつはいちばん おもしろい。
そういう ばしょにいると、ひとは そこを どんなふうに
つかおうかって じぶんのあたまで かんがえはじめる」
わたしも「べんりじゃないもの」が大好きで、たぶん幼児の大半も「べんりじゃないもの」が好きなのではないでしょうか。
単純に屋上緑化しときゃいい、みたいな建物より不便でも視覚とともに身体性を刺激してくれる安藤建築のほうがわたしは生き物としてよろこんでしまうようです。
つまりは

副都心線の渋谷駅を「不便!」じゃなくて「楽しすぎ!」と思ってしまうわたしは大人になれないクソガキなんだわ・・・
ということなのかもしれませんが。
3歳からマスク着用の壁
そんなこんなで本の森に夢中のわたしたち親子は、気づけば7月初旬から毎月お邪魔させていただいています。
ただ次からは絶賛イヤイヤ期の息子にはちょっと壁がありそうです。
▶ご入館の方へ
新型コロナウイルス感染症対策につきまして
・ 3歳以上のお子様と保護者の方はマスク着用をお願いいたします

息子もうすぐ3歳だけどマスクできない・・・
マスクすぐ取ってしまうどころではなく、完全に着用拒否されます。
なんとか説得して直ようできるようになればいいのですが・・・。
以前も書きましたが、新型コロナウイルスの猛威が収束に向かい、
多くの方に利用していただけるもっと開かれた場所になることを心より願ってやみません。
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